荒巻部長
この記事の目次
AirPodsレビュー!そもそもAirPodsとは?

AirPodsの機能紹介の前に、AirPodsのことをあまり知らない人のために軽くご紹介します。「AirPods」はappleが開発・製造・発売を行なっている完全独立型のワイヤレスイヤホンの事です。
当初、2016年の10月下旬に発売が予定されていたAirPodsですが、技術的な問題が発生し発売が延期に。同年12月13日に発売が開始されると、瞬く間に売り切れる店舗が続出し、約半年以上在庫切れ状態が続く大ヒット製品になりました。
そんなAirPods最大の特徴は、ケーブルが全くなく左右が独立しているという事です。そのおかげで、今まで邪魔だったコードが絡まる事なく、スマートに音楽や通話を楽しむことが出来ちゃうんです。
と堅苦しいお話はここまでにしておいて、ここからは実際にAirPodsを開封していきたいと思います!
AirPodsをいざ開封!
こちらは2018年1月にヨドバシカメラで購入したAirPodsです。
パッケージはAppleらしいシンプルなデザインです。
パッケージの裏面はこんな感じです。
製品を買って一番ワクワクするのはやっぱり開封する時なんですよね。
ということで早速OPEN!
「パカァ」っと開けると中から説明書とフィルムに包まれたAirPodの充電ケースが!
「Designed by Apple in California」と書かれたパッケージの中に各説明書が入っています。
開いては見たもののApple製品の説明書は読んだことがないので、今回もスルー。
中には何が入ってるの?
中には、「①AirPod本体」「②充電ケース」「③ライトニングケーブル」「④説明書」が入っていました。
AirPodsの外観をチェック!
手におさまる可愛らしい充電器です。タバコやIQOSより小さいですね。
よく見ると背面に丸い押し込み式のボタンがあるのが分かります。こちらのボタンは初めて機種をペアリングする際や、apple以外の製品とペアリングする時に使います。
充電ケースを開けて見ると、中から本体がチラ見え。
AirPodsはよく「耳からうどん」や「チンアナゴ」なんて表現されますが、実際手に持ってみると、全くそんな感じはなく、むしろ「ちょっとオシャレじゃね?」と思ってしまう不思議。
細部のデザインをチェック!
白を貴重としたAirPodsのデザインは可愛くていいんですが、汚れが目立ってしまうのがたまにきず。何度か触るうちに表面や溝の部分が汚れてしまうので、黒や赤など、色を選択できると良かったなぁと思います。
汚れが目立つのはケースも同様で、使っているうちにケースの溝にゴミがたまります。キレイ好きの方や、汚れが気になる性格の人はメンテナンスが大変かもしれません。僕はウェットティッシュで表面をさっと拭いて汚れを落としています。
ケースはマグネット式
AirPodsの充電ケースはマグネットを搭載しているため、軽く押すだけで自動開閉してくれます。
本体もマグネット式になっていて、イヤホンをケースに入れると自動で「カチッ」とハマります。マグネットでしっかり固定されているので、逆さにしても落ちる心配がありません!
AirPodsのペアリングと初期設定
初期設定と言っても、やることは殆どないんですが一応説明します。




ペアリングは1度だけでいい!
ペアリングが完了すると、画面にバッテリー残量が表示されます。もう一度バッテリー残量を確認したいときは、ケースにイヤホンを戻し、フタを開けると確認できますよ!
また手動でペアリングするのは一度だけで、あとは自動でペアリングが行われます。この自動ペアリング機能が便利すぎて正直驚いています。AirPodsを1度使ってしまうと他のワイヤレスイヤホンが不便に感じるかもしれませんね。
気になる音質は?
音質は想像していたよりも良かったので、初めて曲を聞いたときは感動しました。
音はとにかくクリアで明瞭感のあるサウンドが特徴的です。音の棲み分けができているので、それぞれの楽器をしっかり聞き取ることが出来ます。
また余計なエフェクトがかかっていないため、音の濁りが少なく、音声を忠実にアウトプットしてくれます。動画編集や楽器をやる人がモニタリング用に使うイヤホンとしては丁度いいと思います。
全体的な印象は、低域は輪郭がややボヤけた感じで、中域はしっかりとした量感があり、高域はクリアですが、伸びが悪いイメージでした。ただ、全体的にしっかりまとまっているので価格相応の価値はあると思います。
一つ残念だったのが、ロック系の音楽を聴いた時の物足りなさです。ベースがブンブンなるようなロック系の音楽を聴くとどうしても音がこもった印象になってしまいます。「低音を重視してイヤホンを選びたい」というような方にはあまりオススメ出来ません。
そもそも、AirPodsは耳に押し込むだけのインナーイヤー型なので、遮音性が高いカナル型のイヤホンと比べるとどうしても勝ち目が無いんです。。。
「音を楽しむ」というより「耳元で音を鳴らす」といった目的を理解すれば十分に満足できるイヤホンだと思いました。
音量を上げるとどうしても音漏れする
AirPodsの唯一の弱点が遮音性の低さだと思います。上でも言ったように、AirPodsは、遮音性の高いカナル型のイヤホンではなく、耳に押し込むだけのインナーイヤー型なので遮音性が悪いです。電車や騒音の酷い場所でついつい音量を上げたくなるんですが、音量を上げすぎると音漏れしてしまうため、これに関しては我慢するしかありません。
耳のフィット感は?落ちにくいの?
フィット感もワイヤレスイヤホン選びで大事なポイントの一つだと思います。
実際にAirPodsを装着した結果、全く落ちにくくてフィット感は大満足です。
首を振っても、顔を逆さに傾けても一向に落ちる気配がありません。
落ちてしまうかもしれないという不安感は大きなストレスに繋がりますが、AirPoidsなら、通勤・通学中でもストレスなく着用することができると思いますよ!
ただし、イヤホンの先端が長いため、ピアスやイヤリングに干渉する可能性があります。イヤリングとAirPodsの併用は難しいと思われます。
購入前にフィットするか試す裏技
フィット感を事前に試しておきたいと思っている方に朗報です。実は、AirPodsが耳に合うか試す方法があるんです。それはiPhoneに付属している「EarPods」を装着することです。「AirPods」も「EarPods」も形がほとんど同じなので、購入する前に一度「EarPods」で試してみてください。
連続音声再生時間は?駆動時間は?
Apple公式によるとAirPodsの連続音声再生時間は5時間程で、この価格帯でトップクラスの駆動時間を誇ります。
完全分離型のワイヤレスイヤホンでAirPodsより充電の持ちがいい機種をほとんど見たことがありません。
じゃあ実際にAirPodsの連続音声再生時間は5時間なのか?疑問に思ったので実験してみました。実験内容は別の記事でお届けするので、結果だけお伝えすると、約5時間30分音楽を再生し続けることに成功しました。
普通公式のアナウンスはちょっと盛って発表するものですが、そこの所アップルはめちゃめちゃ謙虚です。なんと、公式より30分も長く再生し続けることができちゃいました。
もちろん環境や音量によって違ってくると思いますが、この価格帯の製品の平均はだいたい3時間程なので、5時間30分聴き続けられるのは相当魅力的だと思います。
急速充電機能が凄すぎた!
そして僕が一番驚いたのが、AirPodsの急速充電機能です。
AirPodsは急速充電に対応しているため、専用ケースで15分充電するだけで約3時間分回復することが出来るんです。
また、こまめに充電する事で、常にフル充電の状態を維持する事も可能です。充電が無くなるかもしれないというストレスを感じる事なく快適な音楽ライフを送ることができちゃいます。
AirPodsの操作性

黒い楕円形の部分が高精度センサー
AirPodsのイヤホンには高精度のセンサーが搭載されています。これによりイヤホンを耳から外すだけで曲が自動停止し、耳に戻すと自動で曲を再生してくれます。
またイヤホンをタップする事で曲の再生・停止が可能なほか、Siriの起動や電話対応も可能です(曲の送り戻しは出来ない)。
僕は、通話しながらメモを取るのが日常になっているので、ハンズフリー通話機能には大変お世話になっています。
片耳だけで使用する事も可能
AirPodsは片耳で使用する事も可能です。充電ケースから片耳だけを取り出して、普段のように音楽を再生すれば片耳だけで音楽が聴けちゃいます。

遅延や音途切れは発生するの?
音途切れをまだ感じた事がない
僕は以前、安めのワイヤレスイヤホンを通勤で使っていたことがあります。ただ人の多い場所や電車内で音途切れがよく発生し、非常に不愉快な思いをしていました。
AirPodsは音途切れが少ないと聞いていたので期待していましたが、今の所、通勤ラッシュの駅でも、満員電車の車内でも音途切れは発生していません。
一度だけ音途切れを感じたのは、電子レンジの近くを通った時です。電子レンジは巨大な電磁波を発生させるため、故障の原因にも繋がります。AirPods着用時はなるべく電子レンジや強い磁場を発生させる家電を避けて通りましょう。
遅延もほぼない
最近はNETFLIXやAmazon Prime Videoなど動画配信サービスで動画を見るひとが増えた事もあり、遅延の少ないワイヤレスイヤホンを探している人も多いと思います。
もし遅延の少ないイヤホンを探しているならAirPodsは心の底からオススメできるワイヤレスイヤホンです。
YouTubeやNETFLIXで動画を見ていてもほぼ遅延を感じたことはありませんし、試しに早口言葉の動画を再生してみましたが、気になるほどの遅延は感じませんでした!
AirPodsを使って最もよかったことが2つ
1.マスクの着脱が可能
僕は重度の花粉症で、春には必ずマスクを着用します。有線のイヤホンを使っていた頃はマスクの内側からイヤホンをつけてしまう事が多々あり、イヤホンを外す時にマスクも同時に脱がないといけませんでした。
前述したように僕は重度の花粉症なのでマスクは出来るだけ脱ぎたくないんです。その点、AirPodsにはそもそもコードがないので、マスクに干渉しません。そのお陰でマスクを着脱する事なく、好きな時に音楽を聞いて、好きな時にイヤホンを外す事が出来るようになりました!
2.携帯やPCを置き去りでも自由に動き回れる
僕は仕事の関係上自宅でも作業をする事があります。その時は必ずMacBook Proで音楽を聴きなが作業しています。有線のイヤホン使用時は飲み物の補充で席を立つ際、「一度曲を止めて」「イヤホンを外す」という2つの動作が必要でした。一方AirPodsは、PCや携帯を置き去りにしても10mくらいなら自由に動き回る事ができます。なので離席の際に、曲を止める必要も、イヤホンを外す必要もなくなりました。イヤホンを着けたまま、1階の部屋から2階のキッチンに飲み物を取りに行く事が出来るようになったのは革命です。
まとめ
AirPodsの良いところ
良いところまとめ
- 完全独立型なのでコードがない
- ケーブルが絡まるストレスから解放された
- 充電ケースが可愛い
- ペアリングが簡単で早い
- 音がクリアで聴き取りやすい
- 音に立体感がある
- 耳にフィットする設計
- 業界トップクラスの音声連続再生時間
- 急速充電機能が素晴らしい
- イヤホンを外すと自動停止、耳に戻すと自動で再生してくれる
- イヤホンをタップする事で曲の再生停止が可能
- イヤホンをタップする事でShiriの起動が可能
- 片耳でも使用することができる
- 人の多い場所でも音途切れが全く無い
- 遅延がほぼ無いので映画や動画を快適に鑑賞出来る。
AirPodsの悪いところ
悪いところまとめ
- 耳からうどん・チンアナゴと言われる(僕は気に入っている)
- 重低音が弱いので重低音重視の人には向かない
- 高域の伸びが悪い
- ロック系の曲を聴くと音がこもる
- 遮音性が低く音漏れが発生する
- 遮音性が低く外部の騒音が気になる
- イヤホンタップで曲戻し・曲送りが出来ない
- イヤホンタップで音量の上げ下げが出来ない
こうしてまとめると、遮音性や音質の部分でまだまだ改善の余地がありますが、そんな事を上回ってしまうくらい便利で快適な機能が沢山あります。「音楽を聴く」という用途ではなく、「生活を豊かにする」という目的を理解した上で購入すれば絶対に後悔しない製品だと思いました。

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